箕島漁港の黄色い漁船の写真
和歌山県有田市にある箕島漁港は、全国有数の太刀魚(地元では「たっちょ」と呼ばれる)の漁獲量を誇る漁港として知られています。この漁港の象徴ともいえるのが、鮮やかな黄色に塗られた「うたせ船」と呼ばれる漁船群です。青い海と空を背景に並ぶその姿は、訪れる人々の目を引き、地域の誇りともなっています。
黄色い「うたせ船」とは?
「うたせ船」は、小型の底引き網漁船で、主に太刀魚やしらすなどを漁獲するために使用されています。その名前の由来は、かつて帆に風を受けて進む「帆打瀬」や、櫓を漕いで網を引く「漕打瀬」といった漁法から来ており、現在でもその伝統を受け継いでいます。黄色に統一された船体は、視認性の向上や地域のアイデンティティを象徴しており、漁師たちの誇りを表しています。
漁の様子と港の活気
漁は早朝3時に出港し、午後3時頃に帰港するのが一般的です。漁師たちは、専用の「たち網」を使い、海底から魚を引き上げます。漁獲された魚は、船上で即座に鮮度保持と選別が行われ、港に戻ると同時に大量のリヤカーが動き出し、魚をセリ場へと運びます。この一連の流れは、箕島漁港ならではの光景であり、訪れる人々にとっても見応えのある瞬間です。
港には漁から帰って荷揚げした魚を競りまで運ぶリヤカーが並んでいます。
観光スポットとしての魅力
箕島漁港は、観光客にも人気のスポットです。漁港内には、地元の新鮮な魚介類を販売する直売所「浜のうたせ」があり、釜揚げしらすや太刀魚などを購入することができます。また、大阪や関西国際空港からもアクセスが良く、日帰りでの訪問も可能です。
黄色い「うたせ船」が並ぶ箕島漁港は、漁業の伝統と地域の活気を感じられる場所です。この光景は他では見ることができません。その美しい風景と新鮮な海の幸を求めて、多くの人々が訪れています。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。









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