アマゴと雨と 渓流ランガン釣り 和歌山県日高川増水画像
アマゴと雨の関係 増水時の渓流ランガン釣り
アマゴは天子、雨子と書いたり、別の呼び名で雨魚(アメウオ)、雨の魚(アメノウオ)、小雨(コサメ)と言ったりします。
和歌山の人はアメウオ、アメノウオが多いかな。アミゴと言う人も居ました。
ちなみに木曽川ではタナビラです。この呼び名を初めて聞いたときは驚いた。アマゴはイワナと比べて体高があり平たく見えるからタナビラと言うのでしょうか。
タナビラは特別として他の呼び名は雨と関係の深い名前ばかりです。
アマゴは雨が降ると良く釣れるからというのが理由のようです。
(じゃーヤマメはどうなるのと言うことになりますが)
雨が降ると濁りや、水面を叩く雨粒の波紋で水中が見えなくなるので天敵の鳥から見つかり難くなります。それで警戒心が無くなり、石の下に隠れていたアマゴが出てきて活発に捕食するのでしょう。増水することでエサも多く流されて来ます。
濁りと言っても写真のように茶色の濁流ような場合はエラに泥が詰まって死んでしまう場合もあるようなので、程々が良いですが。
また、雨で増水すると濁りで警戒心が無くなって良く釣れるだけでなく、大水になると魚が移動します。川はその川全体で釣りができるわけではありません。ザイルを使ったり泳いで渡ったりというような遡行の仕方なら殆どポイントで釣ることも可能なんでしょうが、普通の渓流釣りでそんなことはしないでしょう。となると川によってはどうしても行くことが出来ない、川通しが出来ない部分出てきます。木が覆い被さって提灯釣りも出来ないポイントもあります。人が簡単に竿を出せるポイントではアマゴはすぐに釣りきられてしまいますが、人が行けないポイントにはアマゴが残っています。もちろん魚も移動してきますので釣り切られてアマゴがいないままというわけではありませんが、雨でそこそこ増水すると魚が一気に移動してきます。人が行けない部分が多い渓流の方がシーズンを通して渓流釣りを楽しめます。
では本当に雨が降ると釣れるのかと言うとこれは本当です。
以前、十津川の支流の大野川で夜が明けてきた釣り場到着寸前にかなり強い雨が降り出し、到着後しばらくして雨が止んだので釣りを開始。雨は一時間近く降ったでしょうか。その雨で川は少し増水し、笹濁りとはいかないぐらいですが、少し濁っていました。同じ流れでまずまずの型のアマゴが何匹も釣れ、すぐに30尾を超えました。
解禁から何度も釣っている川でまだこんなにアマゴが居たんだと驚きました。今まで一体どこに隠れていたのか不思議に思いました。
雨が降って魚が移動して居着くポイントは決まっています。通い慣れてくると、増水でアマゴが何処に溜まっているかが分かるようになってくるのでそのポイントだけを回ります。海釣りでいうランガンしていけば結構良い目ができます。
ですから現在私は渇水時やしばらく雨が降っていない時は渓流釣りには行きません。
そんな状況ではまず釣れないからです。
しかしながら増水して危険な所で釣りをするのはダメなのでこの点も通い慣れる事が大切です。
また、雨が降っている最中はまだ増水してなくても水面を叩く雨粒の波紋で釣り人にも川底が見え難くなるので遡行が困難になります。
平水、渇水時と比べて危険は伴いますので十分な注意と無理をしないことが大切になります。
ただ、現地に住んでいない限り、雨の降り方や増水の程度がわかりません。しかしネットの気象関係のサイトやライブカメラを利用すればある程度の状況は分かりますのでチェックしています。

関連記事
2021年 渓流釣り 96尾目 久々の増水
久しぶりにそこそこの量の雨が降りました。川によってはまっ茶っちゃです。 待ちに待った増水、まずは本流は避けて支流に釣行です。支流も増水はしていて少し濁りもあり、仕掛けが流れに飛ばされて入らないポイントもある状況ですが、魚 […]
奈良県の渓流でイワナが釣れました。
奈良県の渓流でイワナを釣りました。 体長は25㎝です。以前、開田高原でイワナを爆釣したことがあるのですが、関西の渓流釣りでは小さいのを何度か釣ったことがあるだけで、この大きさのイワナは初めて釣りました。 関西でイワナが生 […]
2021年 渓流釣り 100尾達成。アマゴの体高も高くなってきた。
前回の釣行の二日後、雨が降った日の三日後になりますが、まだかなりの増水状態で流れが強く、川通しも出来ません。 単発でポイントに降り竿を出ことに。 まずは前回釣れた淵のでタルミで3尾。淵の流芯尻脇で2尾。まだまだ流れが強い […]
アマゴのイラスト
渓流魚、あまごのイラストを作りました。 アドビ・フォトショップ(Adobe Photoshop)のAIで作成したアマゴの画像です。 どうも生成AIさんは「アマゴ」と言っても分からないようで「渓流魚」と言うとニジマスのよう […]
2021年 アマゴ初釣り 奈良県
2021年の釣り、一回目の釣果です。 日の出時刻ぐらいに釣り場に到着したのですでに釣り可能な明るさ。冷え込みはきつい。 水量は減水気味。普段、底の見え難い淵でも魚が良く見えている。 残念ながらアマゴ8尾の貧果でした。この […]
雨の後を狙ってこれまで見向きもしなかったアマゴを15尾
また、そこそこ雨が降った日の翌日、午後からアマゴを釣りに行きました。 先日から増水していた川はさらに水が増えています。本流は笹濁りです。流れに仕掛けが飛ばされて狙えるポイントが少ないですが、水量の少ない支流に、広さはまず […]
これが今シーズン最後の渓流釣りでした。
釣行時はまだ後日釣りに行くつもりでしたが、結局これが今シーズン最後の渓流釣りになってしまいました。 結構ぽってりとしたまずまずの型のアマゴも釣れましたが数はイマイチでした。 この日もう少し釣れていたらシーズン中にもう1~ […]
アマゴ二桁釣れなかった。奈良県渓流釣り。
最近雨後のあまごを狙って釣って大漁はないものの、二桁は釣れていたのですが今日はちょっと苦戦しました。 結果、アマゴ9尾です。 4日前にはかなり増水していたのですが、今日はかなり水量が減っています。まだ増水気味ではあるので […]
2021年 渓流釣り 奈良県 2回目釣行
今年2回目の渓流釣り。今回も初回と同じような時間に釣り場に到着。今日も冷え込みはきつい。 水況は減水気味。水量が少なく、流れが緩く水面が波立っておらず、アマゴの姿が良く見えるがエサに見向きもしない。 朝一、食いは渋かった […]
渓流釣りのエサ ブドウ虫 長期保存OK
和歌山県、奈良県、三重県や岐阜県、長野県の河川での渓流アマゴ釣り、仕掛けや釣り方、餌や釣果のブログです。このページは渓流釣りに使うエサのブドウ虫の紹介です。私は殆どこれを使っているのですが、300円と安く、冷蔵庫で長期に保存もでき、通販でも購入できるので紹介します。